Windows標準に搭載されている「Microsoftフォト」を利用して、JPG、JPEG画像を開こうとする時、以下のようなエラーメッセージが表示され、JPGファイルを開けない場合があります。
「Windowsフォトビューアーでこの画像を開けません。ファイルが破損しているか、大きすぎる可能性があります。」「このファイルの形式がWindowsフォトビューアーでサポートされていないか、またはWindowsフォトビューアーの最新の更新プログラムが適用されていないため、この画像を開けません。」「この画像を表示できません。利用できる十分なメモリがない可能性があります。いくつかのプログラムを閉じるか、ハードディスクがいっぱいな場合は、空き領域を増やして再実行してください。」
このようなJPG画像ファイルがWindowsフォトビューアーで開けない時、いくつかの原因を想定して、原因別に対応する修復方法を試みるのが効率的です。今回は、パソコンで写真・画像のJPGファイルが開けない原因をまず紹介して、それぞれの原因に対する修復する見込みが高い9つの対処法を順次紹介します。Windows10で行う対処法と言いますが、Windows7などの旧バージョンのWindowsでも応用できると思います。
パソコンでJPG画像ファイルを開けない原因
Windows 10にアップグレードすると、写真などの画像ファイル(jpg,jpeg,png)はWindows標準のフォトビュワーである「Microsoftフォト」で開かれます。パソコンでJPGなどの画像ファイルが開けない原因はさまざまですが、調べてみると、主に以下の原因が考えられています。
・拡張子が正しくない
ファイルの名前を変更する際に、誤って拡張子も変更してしまうことや、ソフトのバグなどの原因で、ファイルの拡張子が「.jpg」や「.jpeg 」形式と一致していないため、画像を開けないことが発生します。
・JPGファイルが破損した
JPGファイルが部分的にダウンロードされた、または転送中に破損した場合、ファイルが開けないことがあります。
・JPG画像/写真のファイルサイズが大きすぎる
大きなサイズのJPGファイルを開こうとすると、システムのメモリが不足してJPGが開けないことがあります。
・「フォト」アプリには不具合がある
フォトビューアが最新でないため、画像を開く際パソコンと不具合が発生して、JPGファイルを開けなくなったことがあります。
・Windowsアップデートの不具合
Windowsは最新バージョンにアップデートされていないため、パソコンの最新のプログラムを取得せず、JPG画像が正しく開かれないことがあります。
以上の原因によって、JPG画像ファイルがWindowsフォトビューアーで開けないケースが多いです。JPGが開けない問題を解決するために、以下の流れで改善の見込みが高い対処法を試してみましょう。
修復方法1:破損して開けないJPG画像ファイルを修復する
Windows10フォトビューアーで画像が表示できないとき、ファイルが破損している可能性があります。JPGファイルが破損したら、開けなくなるのも当然になります。Windows10で復元アプリ 「FonePaw データ復元」簡単に破損したJPGを一括修復することができます。操作がシンプルで、初心者でも数クリックだけで修復させます。修復後に画像がフォトビューアーで開けないエラーを解決する可能性が極めて高いです。Windows7/8にも対応しています。
FonePaw データ復元で開けないJPG画像ファイルを修復する手順
それでは、「FonePaw データ復元」を利用して、開かないJPG/JPEG画像ファイルを修復する操作手順を紹介します。まずはダウンロードボタンからソフトをダウンロード・インストールして、起動してください。
ステップ1、 ファイルタイプの選択で 「画像」 を選択し、JPG画像の保存場所も選択してください。設定が終われば 「スキャン」 をクリックします。
ステップ2、 スキャンが終われば、復元可能のJPGファイルが一覧で表示されます。修復したいJPGにチェックを入れて、「リカバリー」 をクリックしてください。
これで、 「スキャン」、「リカバリー」 といった2つのステップだけで開けないJPG画像ファイルを修復するができます。JPG画像ファイルに限らず、削除されたあらゆる形式のスクリーンショットも復元できます。
破損してしまった可能性があるJPG画像ファイルを修復する時、ドライブやディスクでの操作をしばらく中止してください。完全に上書きされたJPGを修復することは難しくなるので、画像が上書きされるのをできるだけ避けるようにしてください。また、安全のために、復元する画像ファイルの保存先を元の保存場所と違うフォルダに指定してください。
「FonePaw データ復元」の使い方をビデオで学ぶ
修復方法2:JPGファイルを開くプログラムを変更してみる
Windows10の標準アプリのフォトビューアーでJPG画像ファイルが開けない時に考えられる原因とは、このファイルはサポートされていない形式ようです。その時、別のプログラムで試してみてください。例えば、ブラウザかペイントで開けるなら、JPGファイル自身が問題ないと判断できます。
ステップ1、 JPG画像ファイルを選定します。
ステップ2、 右クリックしたら、「プログラムから開く」 をクリックします。
ステップ3、 「ペイント(あるいは利用しているブラウザ)」 をクリックします。
修復方法3:別の画像ビューアーでJPGファイルを開いてみる
「プログラムから開く」 で表示されるリストにペイントがない場合、 「別のプログラムを選択」 をクリックして、或いは別の画像ビューアーでJPG画像ファイルを開いてみてください。もし、JPG画像を開くプログラムを変更しても、 「このファイルを開けません」 というエラーメッセージが出てくるなら、次の方法をためしてみましょう。
修復方法4:JPG画像ファイルをほかの保存場所に移動してみる
「Windowsフォトビューアーでこの画像を開けません。ファイルが破損しているか、大きすぎる可能性があります」、また 「この画像を表示できません。利用できる十分なメモリがない可能性があります」というエラーメッセージが出て、JPGファイルが開けない場合は以下の原因が考えられます。
・パソコンの空き容量やメモリが足りない
・フォルダのアドレスが長すぎる
・JPG画像ファイルが大きすぎる
上記の原因でJEPG、JPGファイルが開けない場合であれば、「ペイント」でサイズが大きすぎる画像を開き、アプリで扱えるサイズまでリサイズして保存してください。画像ファイルをリサイズしたくない場合、別のフォルダ(デスクトップなど)、空き領域が充分している場所にコピーして、もう一度開いてみてください。
修復方法5:ファイルの種類ごとに既定のアプリの設定を変更する
JPGなどの画像ファイルの既定アプリを「フォト」に設定していないと、開いてもWindowsフォトビューアーに認識されなくて開けないこともあります。そのため、JPG、JPEG拡張子のアプリへの関連付けを確認して、画像形式の既定のアプリを「フォト」に設定してみてください。
ステップ1、 スタートメニューを右クリックして、 「設定」 を開きます。
ステップ2、 「アプリ」>「既定のアプリ」>「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」 の順を選択します。
ステップ3、 表示されるファイル種類の一覧から 「.jpg」、「.jpeg 」 などWindowsフォトで開けないファイルの拡張子を探します。
ステップ4、 「.jpg」 や「.jpeg 」の既定のアプリが「フォト」になっているかどうかを確認してください。
ステップ5、 「フォト」になっていない場合は、「既定を選ぶ」をクリックして既定のアプリを「フォト」に変更します。
修復方法6:JPG画像ファイルを開くアプリをWindowsフォトビューアーに再設定する
プログラムの関連が外れているなら、正確に開けない時もありますので、Windows10でJPGを開くプログラムを改めてWindowsフォトビューアーに指定して直ることもあります。
ステップ1、 JPGファイルを右クリックして、「プロパティ」 をクリックします。
ステップ2、 出てきた画面の 「変更」 ボタンをクリックします。
ステップ3、 一覧から 「フォト」 を選定して 「OK」 をクリックします。
ステップ4、 プロパティの画面に戻って、右下の 「適用」 をクリックします。
これでもJPG画像ファイルを開かなかったら、Windows10フォトビューアーのプログラムに不具合があるかもしれないので、次の方法へ進んでください。
修復方法7:Windowsフォトビューアーの修復を行う
Windows10フォトビューアーに不具合があって起動できないのであれば、フォトビューアーを修復することによって、JPG画像ファイルを開けるようになる可能性もあります。
➀Windowsフォトビューアーのトラブルシューティングツール
ステップ1、 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」 までクリックします。
ステップ2、 出てきた画面の 「トラブルシューティング」 をクリックします。
ステップ3、 「他の問題の発見と解決」 の項目から「Windowsストアアプリ」をクリックします。
ステップ4、 「トラブルシューティングツールの実行」 をクリックします。
ステップ5、 そうすると、Windowsの問題検出と修復が自動的に行われます。
②Windowsフォトビューアーの設定情報をリセット
ステップ1、 「スタート」→「設定」→「アプリ」 までクリックしたら、一覧が出てきます。
ステップ2、 一覧から 「フォト」 を選定してクリックします。
ステップ3、 「詳細オプション」 をクリックします。
ステップ4、 「リセット」 ボタンをクリックします。
これで「フォト」がリセットされ、アプリが初期状態に戻り、JPGファイルが開けない問題を解決できるかもしれません。リセットした後、JPGファイルが開けるのか確認してください。このようにしてまだ開けない場合、強力かつ便利な「FonePaw データ復元」を使用して、直接開けないJPG画像ファイルを修復する方法が手間を省くのでおすすめです。
修復方法8:Windowsフォトビューアーを再インストールする
Windowsフォトビューアーの修復を試してもJPG画像ファイルが開けない場合は、「フォト」アプリを再インストールしてみましょう。
WindowsフォトビューアーはWindows標準搭載のアプリであるため、通常 の方法ではアンインストールできませんので、以下の手順に従ってまず既存のインストールされている「フォト」アプリを削除してから再インストールしてください。
ステップ1、 タスクバーのスタートボタンを右クリックし、 「Windows PowerShell (管理者)」 をクリックします。
ステップ2、 ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は 「はい」 をクリックします。
ステップ3、 PowerShellが起動したら、表示されたウインドウに以下のコマンドをコピーして 「エンター」 キーを押します。これで、パソコンから「フォト」アプリがアンインストールされます。
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ステップ4、 Windowsフォトビューアーがアンインストールされてから、再インストールを行います。Microsoft公式の『「フォト」アプリ配布ページ』にアクセスして、表示されたページで 「入手」 をクリックすると、フォトのインストールが始まります。
そして、再度JPG画像ファイルをWindowsフォトビューアーで開いてみて、問題が解決したか確認ください。
修復方法9:ピクチャライブラリの場所を再設定する
ステップ1、 スタートメニューを右クリックして、 「ファイル名を指定して実行」 で 「shell:Libraries」 と入力してから、 「OK」 をクリックします。
ステップ2、 エクスプローラーが表示されるので、 「ピクチャ」 を右クリックして、 「プロパティ」 を選択します。
ステップ3、 「ピクチャのプロパティ」 で、 「ライブラリの場所」 の欄内を確認し、表示されている項目を全て削除します。
ステップ4、 「ライブラリの場所」 の欄内が空きになったら、 「既定値に戻す」 をクリックすると、欄に 「ピクチャ(C:\ユーザー(ユーザーのアカウント名称)」 のみが表示されます。 「OK」 をクリックします。
再設定が済んだら、開くことができないJPG画像ファイルをもう一度Windowsフォトビューアーで開いてみてください。
JPGファイルが開かないときよくある質問
JPGファイルとは何ですか?
JPGファイルは、写真や画像の画像のデータ量を大幅に減らして保存するために広く使用されるファイル形式です。拡張子「.jpg」や「.jpeg」は、どちらも「Joint Photographic Experts Group」(ある圧縮技術)の略称です。JPGはデジタルカメラやスマートフォンで撮影された写真の保存形式としてよく使われます。
開かないJPG画像をPNG形式に変換すれば開けるようになれますか?
はい、開かないJPG画像をPNG形式に変換することで、画像が正常に開けるようになる場合があります。PNG(Portable Network Graphics)はJPGと同様に汎用性が高く、非圧縮形式のため、画像の品質を保ちながら保存できます。変換ツールや画像編集ソフトを使用して、JPGからPNGへの変換を試してみてください。ただし、画像が破損している場合、変換しても正常に表示されないことがあります。その時は「FonePaw データ復元」で破損したJPG画像ファイルを復元することをお勧めします。
まとめ
以上は、パソコンでJPEG、JPGが開けない、またWindowsフォトビューアーで画像ファイルが表示できない時の原因と9つの修復方法を紹介しました。いちいち試すのが面倒だと思うなら、Windows10のフォトでJPEG、JPG画像を表示できないとき、まず破損しているかを考えた上で、 「FonePaw データ復元」を利用して、手軽に開かないJPG画像の修復を行うことが強くおすすめです。