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上書き・削除されたドライブレコーダーのデータを復元する方法

author 美恵子
date 2024-08-09

交通事故が発生した場合や、運転中にトラブルやクレームが起きた場合、現場の状況を再現し、事故の責任を判断し、保険請求を行うために、車載カメラの映像データが証拠として必要です。しかし、ドライブレコーダーはループ録画の典型例として、少しずつ過去の映像データを削除しながら録画をやりますので、過去の録画データは知らずに上書きされてしまう可能性があります。さらに、事故の影響で車載カメラの映像が損傷したり、データが消えてしまうこともあります。そのため、上書き・削除された映像データを復元する方法を知っておくことが非常に重要です。

この記事では、以上のような状況において役立つ、ドライブレコーダーの映像データを復元するための四つの方法を紹介します。これらの方法を参考にすることで、失われたデータの復元に役立つ情報を提供できることを期待しています。

ドライブレコーダーのデータの復元

ドライブレコーダーから削除・上書きされたデータを復元できるのか

まず、ドライブレコーダーデータの保存原理を理解し、どのような要素がデータの保存に影響するかを知っておくことが重要です。これにより、削除・上書きされたファイルが復元可能かどうかの見通しを立てることができ、適切な方法を選んで迅速に重要な証拠となるかもしれないデータを見つけ出す手助けになります。

ドライブレコーダーのデータの保存原理

ドライブレコーダーのデータ保存原理は、保存媒体や録画タイプに依存します。さらに、保存媒体の容量、録画の画質、ファイルサイズなども録画データの保存時間に影響を与えます。

保存媒体

多くの車載カメラではSDカードを使用しており、micro SDカードやSDカードなどの種類があります。このような保存媒体は取り外してデータを読み取ることができ、データの移動や保存が比較的簡単です。一方、内蔵メモリを使用してデータを保存する車載カメラもあり、こちらはSDカードのように取り外して読み取ることはできず、USBケーブルを使用してデータを読み取る必要があります。

録画タイプ

ドライバーレコーダーの映像はどんな機種でもほぼ同じで「ループ録画」というやり方で録画されています。自動車のエンジンをかけている間に延々と録画し続ける「常時録画」をやりながら、映像データを保存するSDカードが満杯になったら、録画されていた映像の中の一番古いデータは少しずつ削除されて新しい映像に上書きされます

「ループ録画」以外にも、「イベント録画」と呼ばれる録画方式があります。この録画方式は、車両が衝撃や急ブレーキを受けた際に、自動的に衝撃前の15秒と衝撃後の5秒の映像を記録します。さらに、この録画データの保存場所は「ループ録画」のデータ保存場所とは異なるため、常時録画データのSDカード容量が満杯になり、新しいデータが古いデータを上書きしても、「イベント録画」のデータは上書きされません

フォーマットと保存期間

ドライブレコーダーは、映像の画質とファイルサイズのバランスを取るために、通常H.264やH.265などの映像圧縮技術を使用し、MP4やMOVなどのファイル形式で保存されます。これにより、録画ファイルはパソコンなどのデバイスで正常に再生できます。

ドライブレコーダーのデータの保存時間は、保存媒体の容量、録画の解像度、フレームレートなどによって異なります。解像度やフレームレートが高い場合、録画データの容量が大きくなり、その分保存時間が短くなります。いざという時のために、定期的に録画データを確認し、重要な録画は別途保存して上書きされないようにすることをお勧めします。

削除・上書きされたドライブレコーダーを復元する原理

ドライブレコーダーのSDカードのデータは上書きされたら、復元する可能性は状況次第です。簡単に言うと、もしドライブレコーダーの映像データが削除された直後に復元作業を始め、新しい録画はまだ録画されていない、或いは新しい時間が録画されていなかったら、削除された録画データの復元する可能性が高いです。逆に言えば、上書きされた後、まだ長い期間録画してしまうと復元する可能性が低いです。

方法一:復元ソフトでドライブレコーダーの削除・上書きされたデータを復元

ドライブレコーダーの録画データが見つからない場合、まず、専用のデータ復元ソフトでドライブレコーダーのデータを復元することを試みるとよいでしょう。データがまだ上書きされていなければ、この方法で比較的簡単にデータを復元できます。さらに、このようなソフトは軽微な物理的損傷を受けたSDカードや内蔵メモリにも対応しており、一部の交通事故で損傷したドライブレコーダーのデータの復元にも役立ちます。特別高額な費用は必要なく、多くの選択肢がありますが、深刻な物理的損傷を受けた場合の復元成功率は低くなりますので、実際の状況に応じて使用を検討してください。

ドライブレコーダーのデータの復元において、「FonePaw SDカード復元」は非常に専門的なソフトです。ドライブレコーダーのデータが消えてしまったり保存媒体が損傷した場合でも、このソフトは対応できます。クイックスキャンとディープスキャンの2つのモードを搭載しており、隠れた録画データを簡単に見つけ出せます。さらに、復元する前にファイル情報をプレビューすることができ、必要なデータを確認してから復元を行うことが可能です。

このソフトは非常に強力な機能を備えており、ドライブレコーダーのSDカードのデータ復元だけでなく、フォーマットされたSDカードのデータも復元できます。micro SDカードなど様々なメモリーカードのデータにも対応しています。復元できるファイル形式も多岐にわたり、ドライブレコーダーでよく使用されるMP4やMOVだけでなく、AVI、WAVなどの他の動画形式や、写真、音声、電子メールなどもこのソフトで復元可能です。

ドライブレコーダーの映像データを復元したい場合には、このソフトをパソコンにダウンロードして、ドライブレコーダーのSDカードをPCに挿入し、その中の映像データの復元を試してみましょう。

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ステップ1、インストール済みの「FonePaw SDカード復元」を起動したら、ドライブレコーダーのSDカードをパソコンに挿入します。そして、スキャン範囲をドライブレコーダーのSDカードにしてから「スキャン」を選んでください。

「スキャン」を選ぶ

ステップ2、これでSDカードの中のデータが検出されます。復元したい映像データが出せない場合には「ディープスキャン」モードを選び、もっと多くのデータを検出してみましょう。

tips ご注意:

Win3.6.0およびMac3.7.0バージョン以降、クイックスキャンを開始すると、自動的にディープスキャンも開始されるため、再度クリックする必要はありません。

データが検出

ステップ3、検出されたデータの中に復元したい映像データを見つけ出したら、それにチェックを入れて「リカバリー」を選び、映像データを指定した保存先に出力できます。

tips ご注意:

ドライブレコーダーのSDカードの中のファイルを復元して出力する場合、保存先を録画ファイルを保存する元のSDカードにしないでください。

復元して出力する

ステップ4、ドライブレコーダーのデータの復元が完了したら、「ファイルを開ける」を選択し、復元されたデータを確認してください。

復元が完了

以上の手順を踏むことで、必要なドライブレコーダーデータを見つけて復元することができます。手順は簡単で、初心者でも簡単に操作できます。ドライブレコーダーのSDカードが深刻に損傷していない場合は、「FonePaw SDカード復元」の無料版をダウンロードしてスキャンし、データを復元できるか試してみてください。

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方法二:ドライブレコーダーのデータが隠されているのを確認

時々、車載カメラの録画内で目的のデータが見つからない場合がありますが、これはデータが復元不可能であることを意味するわけではなく、SDカード内に隠れている可能性があります。具体的には、以下のような状況が考えられます:

  • 隠しフォルダやファイル:ドライブレコーダー内には隠しフォルダが存在することがあり、パソコンを使って隠しフォルダのデータを探し出す必要があります。
  • 暗号化されたデータ:データが暗号化されていると、パスワードや復号キーが必要になります。
  • 不正アクセスや改ざん:ドライブレコーダーのデータが第三者によって悪意を持って改ざんされている可能性があり、この場合はデータの復元が難しいです。

上記の状況に対処するために、以下の対策を取ることで、必要なドライブレコーダーデータを取り戻せる可能性があります。

ファイルマネージャ設定

映像データを復元する前に、ドライブレコーダーのSDカードをパソコンに挿入し、その中には隠しファイルや隠しフォルダ、隠しドライブなどがあるかどうか確認してみましょう。

パソコンでSDカードを開き、上部のタスクバーからエクスプローラーを選び、そして「表示」>「オプション」>「フォルダーと検索のオプションの変更」>「表示」の順にクリックしてから、「詳細設定」の「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れて、「OK」を選びます。

隠しファイル

これでSDカードに非表示されたファイルやフォルダが表示されます。もしそれでも隠された映像を見つけ出していないと、専門的な復元ソフトを活用して、ドライブレコーダーのSDカードからデータを復元してみましょう。

方法三:データ復旧サービスを利用して、ドライブレコーダーのデータを復元

事故でドライブレコーダーのSDカードが深刻に損傷し、データ復元ソフトやその他の通常の方法ではデータを復元できない場合、専門のデータ復元サービスを利用するほうがいいです。これらのサービスを提供する会社は、より専門的な技術を使用して重要な証拠のドライブレコーダーデータを復元することができ、個人でデータ復元ソフトを使用するよりも高い成功率を持っています。

ただし、高い成功率には高い費用が伴います。いくつかの調査によると、micro SDカードの平均復元費用は23,200円です。また、復元には時間がかかることもあり、急いでドライブレコーダーデータを必要とする場合には適していないかもしれません。さらに、これらのデータはプライバシーに関わるため、信頼できる大手データ復元会社を選ぶことが重要です。

もちろん、データ復旧にあまり費用をかけたくない場合は、まず「FonePaw SDカード復元」のような比較的安価なソフトを使用することをお勧めします。このソフトは、数ステップでデータを復元でき、データ復旧サービスを利用するよりも遥かに短時間で済みます。まずは無料試用版をダウンロードし、復元したいドライブレコーダーデータを見つけられるか試してみてから、ライセンスの購入を検討するのが良いでしょう。

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方法四:ドライブレコーダーのクラウドバックアップに確認

一部のドライブレコーダーはクラウド機能を備えており、必要なデータがクラウドに保存されている可能性があります。以下の特徴を確認することで、お使っているドライブレコーダーがクラウド機能を持っているかどうかを判断できます:

  1. Wi-Fiやセルラー通信対応:クラウド機能がある場合、ドライブレコーダーはネットワークを介してデータをクラウドに転送します。
  2. 専用のアプリケーション:ドライブレコーダーの製造元は、クラウドにアクセスしてデータを取得したり管理したりするための専用アプリを提供しています。
  3. リアルタイム録画とアップロード:一部のドライブレコーダーはリアルタイムで録画し、クラウドに即時アップロードできます。事故が発生した場合でも、物理的な損傷でデータを失うことを防ぎます。
  4. 自動アップロード:衝撃を検知すると、データを自動的にクラウドにアップロードするタイプのドライブレコーダーもあります。

クラウド機能があると確認できた場合、製造元に問い合わせてクラウドへのアクセス方法を確認してください。ただし、この方法でデータを取得できる保証はありません。ネットワーク接続がないと、データはクラウドにアップロードされません。また、このサービスは通常有料であり、個人情報が漏洩するリスクもあるため、重要な録画データの消失を防ぐためにクラウド機能付きのドライブレコーダーを選ぶ場合は慎重に検討する必要があります。

まとめ

前述の通り、ドライブレコーダーのデータの保存原理および4つのデータ復元方法について説明しました。ドライブレコーダーの映像データがなくなった後、できるだけ早めに復元作業を始めると復元の成功率も上がります。SDカードの中の映像データが失ったら、上書きされることを防止するために、SDカードに新たなデータを入れないほうがいいです。

さらに、直接データ復元サービスや専門家に依頼するのは高額になるため、まずはドライブレコーダーのSDカードに隠しファイルがないか確認し、それでも見つからない場合は「FonePaw SDカード復元」を使用してデータを復元することをお勧めします。「FonePaw SDカード復元」には無料試用機能があり、まずはダウンロードしてSDカードを無料でスキャンし、重要な録画データが復元できるか確認してください。

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